「和裁の会」主宰の実母が、亡き義母の和服の縫取御召(ぬいとりおめし)をバッグにしてほしいとのこと。
縫取御召とは、金糸銀糸を使ったジャガード織みたいなもので、固めでバッグに向きそうです。
やわらかものはストールにリメイクしますが、御召などのかたものはバッグなどにリメイクすると良さそうです。
亡き義母の縫取御召で作る前に試作しています。
この銘仙(めいせん)は、ストールにするにはゴワゴワですし、大柄すぎる感じです。
その大柄なのが銘仙のおもしろさですけれど。
銘仙とは、大正から昭和初期に大流行した先染め織物で、大柄で色使いに特徴があります。
バッグにするには薄いのですが、極太の縞で、リングハンドルバッグにしたら柄の出方がおもしろいので、不織布の全面芯でバッグにしてみました。
全面芯にしたのは、大正時代?の古い和服で、傷んでいるせいもあります。
ちなみに、縫取御召は戦後流行なので、銘仙はそれよりずっと古いです。
パンデミック前、銘仙展「きものモダニズム」を観に行きました。
銘仙って、大柄で色使いもおもしろくて、超ファッショナブルなのですよ!
昔の和服デザイナーは、美的感覚すごいです!!
私感で、洋服の時代になって、洋服の歴史が長い国のデザイナーに、追いつくのが難しいし認められにくいのかもしれませんけれど。
♦製図について
無料CAD「パタパタモードくん」で作成した自作パターンです。
♦縫製について
表を全面芯にしたら、縫いにくくなりましたが、固くなってバッグらしくなりました。
古布の傷みもカバーできそうです。
裏は紫の綸子(りんず)です。
♦着こなしについて
太い縦縞を横縞にしたら、柄の出方がおもしろくなりました。
この銘仙が生かせました。
これも、和服だけでなくて洋服にも合いそうです。
ちなみに、縦縞にするのも、柄の出方がおもしろいです。
服のボーダーやストライプも、スポーティーだけでなくて、柄の出方で遊べて好きです。
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